トウキョウソナタ |
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2008/10/11(Sat)
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『トウキョウソナタ』見てきました。
監督は黒澤清さん、主演は小泉今日子さん、香川照之さんです。 ![]() 誰か 私をひっぱって・・・ リストラされたことを家族に打ち明けられずにいる父・竜平(香川照之)。ドーナツを作っても食べてもらえない母・恵(小泉今日子)。米軍へ入隊する兄。こっそりピアノを習う弟。何もおかしいものなんてなかったはずなのに、いつの間にか深まる家族の溝。それでも、みんながみんなを思いやるとき、バラバラの不協和音が一つの旋律に変わる――。 カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞にもなった作品です。 黒澤清監督は、役所広司さん主演のホラー映画で、世界に広く知られている監督です。 そんな監督が、初めて描いた家族映画なのですが、『日本映画とはこういうものだ!』っていうものだ と思いました。 遠目からの映像が多いのですが、ある家族の葛藤を、他人の自分が遠目から覗き見ている、そんな 感じにさせてくれました。 「顔の皺も隠さず全部そのまま撮ってしまってください」と当初から意気込みを見せていたという小泉 今日子さんは、本当に妻であり、二人の子の母あり、誰からも感謝されることもなく、ただそこにいる のが当たり前な存在であることに、むなしさを感じている女性を見事に演じていました。 でも、静かに海を見つめるシーンでは、「あー、本当にきれいな人だな・・・」と思いました。 香川照之さんは、やっぱりうまい。ってか、彼の演技の細かさというか、彼独特の雰囲気が、『強い のに情けない父親』っていう配役にぴったりでした。 ほんと、大好きな俳優さんです。 んで、アメリカの軍隊に入隊する長男役の小柳友君は、ブラザートムさんの息子さんです。 背が高いし、ちょっと要潤似でかっこいいです。 この映画で一番いい演技をしているのは、次男役の井之脇海君。 両親に内緒でピアノを習うんですが、とてもまっすぐな少年で、悪いことは悪いとちゃんと言える子なん です。友達思いで、他人の心をちゃんと汲むことができるところもあり、ある意味、家族の中で一番冷 静であったのは彼だけでした。 最後にピアノを弾くシーン(実際は本人が弾いていたわけではない)のですが、実際ピアノを習ってい るらしく、ほんとにちゃんと弾いているようでした。(ただ、足のペダルは踏んでなかったけど) 最後、そのシーンで終わるシュールさが、良かったなぁ。。。 家族がゆっくりと静かに崩壊していきそうになるけれども、またゆっくりと同じところに戻っていくという ところが、荒野に1つだけ佇むビルに、ゆっくりだけど強い風が吹いて、あともう少しで倒れそうだ・・・と いうときになって、逆方向からまたゆっくりと風が吹いて、ビルが元の位置に戻っていく――― そして、元の位置に戻ると、倒れそうになっていたときよりも、みんなが少し前を向いているという感じ を受けました。 いい映画を観たという気がしました。 |
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